駐車装置は、限られたスペースに多くの自動車を駐車できる効率的な設備です。しかしながら、空きがあっても維持コストがかかり、将来のリニューアルにもコストがかかるという弱点があります。機械式駐車場に空きがある場合には、台数削減≒平面化が、コスト削減への近道です。

機械式駐車場を平面化することのメリット

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あるだけで維持費が係る駐車装置。使われていないのであれば撤去して平面化してしまいましょう。
維持費負担が軽減される上、故障リスクがなく、便利な平面駐車場に生まれ変わります。

平面化の効果

コスト削減

コスト削減

駐車装置に関するコストは、おおよそ総収容台数(パレット数)に比例します。平面化による総収容台数削減は、コスト削減に直結します。

サイズ・高さ制限の緩和

サイズ・高さ制限の緩和

駐車装置を撤去し、平面化することで、収容サイズ・高さ制限が緩和されます。サイズ・高さ制限により外部へ流出している駐車場需要を呼び戻すことができます。

待ち時間・故障リスクからの解放

待ち時間・故障リスクからの解放

平面化することで、操作に伴う待ち時間、順番待ち、突発的な故障等、駐車装置につきもののストレスから解放されます。

検討のポイント

駐車装置の耐用年数

駐車装置の耐用年数

機械式駐車場に空きが多いにも関わらず平面化の検討が進まない管理組合様の多くは、重要な前提が欠落しています。☆前提:駐車装置には耐用年数があります。

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平面化しないということは、使われない空き車室の分まで維持費とリニューアル費用を負担することになります。
×平面化するか、しないか
〇平面化するか、リニューアルするか

平面化による収入改善

平面化による収入改善

平面化は、コスト削減効果が注目されますが、収入改善も期待できます。サイズ・高さ制限オーバー、操作時間・待ち時間、こういう理由で駐車場需要が流出していませんか?

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平面化により、収容サイズ・高さ制限が緩和され、利便性が改善された結果、外部に流失していた駐車場需要を取り戻し、収入が改善された事例は多数あります。

先を見越した一部平面化

先を見越した一部平面化

平面化対象範囲は、先々まで考えて決定する必要があります。
・工事のしやすさ
・工期中の駐車場利用停止範囲
・駐車装置の収容サイズ制限
これらも重要な要素ではありますがこれだけでは後々後悔することも、、、

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平面化対象範囲は、以後の駐車場需要、居住者様の車種趣向、駐車装置の位置関係等々様々な角度から検討する必要があります。目先のメリット・デメリット、施工業者都合の判断は禁物です。

平面化を諦めていませんか

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・『附置義務(条例)があるから、平面化はできません』と言われました。
・『屋内の駐車場は埋め戻しはできません』と聞いています。
・施工費用がかなり高額だと聞いています。

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・附置義務(事例)をもう一度確認してみましょう。
・工法の選択次第で、屋内でも屋外でも平面化は可能です。
・計画されている駐車装置のリニューアル費用よりは安価な場合が殆どです。

Q:附置義務(条例)があるから、平面化はできないのではありませんか?

附置義務(条例)により、平面化≒台数削減が認められない場合もあります。但し、附置義務(条例)は、自治体、所在、建物規模(戸数・延べ床面積)、築年数等によって異なりますので個別の確認が不可欠です。『附置義務』という言葉だけが独り歩きして、平面化を諦められている管理組合様が少なくありません。

Q:平面化は、どんな種類(工法)がありますか?

主な工法は、『埋め戻し』と『鋼製平面』、この2種類に大別されます。地盤の強度(地耐力)、駐車装置の位置(屋内or屋外)、施工範囲等々を勘案し、適する工法を提案致します。

Q:平面化後の維持費はかかりますか?

工法によって多少変わりますが、通常は、駐車装置の維持費の10%をイメージして頂いております。

Q:今は空きが多いのですが、将来駐車場需要が増加(回復)した場合の対応策はありますか?

需要増加に対応するには、外部で駐車場を確保するか、新しく駐車装置を造るか、これらしかありません。事前の需要予測は不可欠です。需要増加(回復)が見込まれる場合には、工法を『埋め戻し』ではなく、『鋼製平面』とされることをお勧め致します。

Q:平面化工事をしなくても、駐車装置のメンテナンスを止めて1階の車室だけを使えば良いのでは?
  駐車装置を完全に使用停止、立ち入り禁止として放置するのはどうですか?

安全性の観点からお勧めできません。チェーンが切れたり、歯車が劣化したりして、パレット落下等の事故につながります。『そう簡単にチェーンは切れないでしょう?』という考え方もありますが、メンテナンスを止めるということは、切れる予兆に誰も気づかない、ということになります。また、中途半端に劣化した駐車装置の解体・撤去工事は、健全な状態での工事よりも施工費用が嵩みます。

導入事例

  • 地盤軟弱地域での鋼製平面

    地盤軟弱地域での鋼製平面

    『平面化=埋め戻し』という固定観念で、地盤リスクを看過して埋め戻しを検討されていた管理組合に、より安全な工法である『鋼製平面』を提案し、施工に至りました。
  • 附置義務の誤解を解いた事例

    附置義務の誤解を解いた事例

    地域(自治体)も建物規模も全く異なる事例を参考に、附置義務台数を算出され、平面化を諦め“させられて”いた管理組合様から相談を受けた事案。
    附置義務(条例)を再確認した結果、『附置義務なし』で、難なく平面化できました。

  • 需要回復を見越した鋼製平面

    需要回復を見越した鋼製平面

    駐車場需要の回復を期待する意見と駐車装置のコスト削減を優先したい意見の対立で議論が膠着していた事案。
    鋼製平面により駐車場需要回復時の駐車装置再設置までの道筋を付けた結果、平面化に至りました。